DX取組み宣言
東海林養鶏場は、昭和27年(1952年)秋田県横手市(旧平鹿町)で創業し、鶏卵と堆肥の生産販売を行っています。 飼養成鶏羽数は22,000羽と養鶏場業界では規模が小さい部類ですが、飼料にこだわった生産方式、卵のブランド化(商品名:黄身の余韻)、稲作農家で廃棄されるもみ殻を利用した堆肥製造による循環型農業の確立により、他にはないユニークな存在として評価を受けております。今では、病院やホテルへの卵の業務用販売、直売所、道の駅、ふるさと納税、イベント出展、郵便局の一角に販売ブースの設置、社員の福利厚生の一環としての企業内販売など、販売チャネルは多岐に渡っています。
昨今の鶏卵の需給状況は非常に不安定です。新型コロナウイルスや大規模な高病原性鳥インフルエンザの影響による供給のひっ迫、飼料価格の高騰によるコスト高などにより、価格の優等生と言われた鶏卵の価格の安定も難しくなってきました。加えて、環境問題への対策や人手不足への対応も必要となっています。 また、当養鶏場のある秋田県は2050年までに人口が42%減るという推計が出ており、秋田県内での販売数減少が予想されています。一方で、養鶏業においては、飼料や飼育環境、衛生管理、販売戦略等においてIoTやAI等のデジタル技術やデータを駆使した先端的な新しい経営スタイルが生まれつつあります。 このような状況の中、東海林養鶏場だからこそできる、他がやらない生産、新商品開発や販路開拓、海外進出などを積極的に行っていくには、デジタル技術・データ活用と当養鶏場の変革は必要不可欠だと考えます。
東海林養鶏場は、こだわった独自生産方式、卵のブランド化、新商品開発、販売チャネルの開拓、環境対策をデジタル技術やデータを活用しながら進めていく循環型農業「DXの取組み」をここに宣言します。 私たちの「DX取組み宣言」へのご理解とご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
経営理念
思いやりを循環させ、
人と人をつなぎ、
幸せに満ちた世界を作る
私たちの考える思いやりとは、人に対する思いやり、ものに対する思いやり、関係するみんなに対する思いやりなど、あらゆるものに対する思いやりです。ものに対する思いやりを持てば、資源を無駄にせずに有効活用ができますし、買い手に対する思いやりを持てば必然的に良い商品ができあがります。私たちが思いやりを持って商品を作れば、それが世の中に広がり、思いやりの循環を生むきっかけになります。そんないい商品であれば誰かにあげたい、紹介したい、という感情を呼び起こします。私たちの商品がプレゼント、ギフトとして使われたり、口コミを生み出したりすることで、誰かと誰かの関係を作ることができます。
いいものを作り、いい関係性を生み出せれば、きっと世界は幸せに満ちあふれたすばらしいものになるはずだと信じています。
経営ビジョン
私たち東海林養鶏場は、 たまごとニワトリの美味しさと可能性を追求した 思いやりの地域連携や循環型農業DXを実践し、 お客様、地域、従業員に笑顔とよろこびを届ける 他にはないユニークな存在として発展していきます。
DX戦略
私たちは経営ビジョン実現のため、デジタル技術を活用して以下の戦略を実行し、DXを推進します。
DX戦略①
生産管理システムの構築
当養鶏場は日々の生産に関するデータ入力やデータ加工を行う時間がなく、生産量が把握しづらい 状況である。そこで、鶏舎内の状況をリアルタイムで把握し、生産量の見通しの“見える化“を行い 適切な生産予測と最適な販路選択が容易にできるように生産管理システムを構築する。
DX戦略②
販売管理システムの構築
当養鶏場の販売データは各チャネル(店舗・ネット・通販)ごとに独立しており連携していない状 況であるため、各チャネル販売データの一元管理を行い、販売実績と需要予測を把握しトータルで 販売管理を実施する。
DX戦略③
新たな商品開発及び販売形態の構築
販売データやお客様のアンケート分析を行い顧客ニーズを把握し、新たな商品開発及び販売形態を 構築し、たまごの可能性を追求し、お客様に美味しさと笑顔をお届けする。
DX戦略④
環境に配慮した循環型農業の実践
EM もみがら堆肥の利用数を販売管理システムで管理し、連携農業者の農作物の販売強化と環境に 配慮した循環型農業の実践します。
DX戦略推進体制および人材の育成
当養鶏場は代表( DX実務執行総括責任者:東海林肇)を中心とした「DX推進委員会」を設置し、月に1度委員会を開催し、DXを推進します。 また、今後の東海林養鶏場の発展にとってデジタル技術の活用が鍵であるとの認識のもと、 DX 推進委員会を中心にデジタル人材育成を実施します。
環境整備
当養鶏場は DXを推進するために、既存システムを基にした新規システムの導入やネットワークの構築を進め、養鶏場内のデジタル環境整備を行います。
デジタル技術の活用が当養鶏場の発展の礎であることを認識し、毎年売り上げの 0.3%をデジタル技術に投資します。
数値目標(KPI)
私たちは経営ビジョン実現のため、以下の DX戦略に関するKPIを設定しDXを推進します。
戦略
実施内容
期限
KPI
戦略①
生産管理システムの構築
・生産管理システムの開発
2026年まで
開発の完成と利用開始
戦略②
販売管理システムの構築
・各チャネル販売データの
一元管理
2026年まで
販売データの一元管理の完了
・販売実績と需要予測を把握
2026年まで
需要予測の把握
戦略③
新たな商品開発
及び販売形態の構築
・アンケート等の分析に基づく、新商品開発・販路開拓
2027年まで
新商品開発10件
新規顧客獲得100件
戦略④
環境に配慮した
循環型農業の実践
EM堆肥利用農業者を増やす
2026年まで
EM堆肥利用農家数
2024年比10%UP
デジタル技術に係る課題把握
DX推進指標を用いた課題把握結果:「DX推進指標」自己診断フォーマットver2.4にて自己診断を行い、2024年10月1日にIPAの自己診断結果入力サイトより提出済みです。
自己宣言ID:41028079672
代表(DX実務執行総括責任者)によるメッセージ
はじめまして、東海林養鶏場の代表東海林肇です。 秋田県横手市にある小さな養鶏場で、名峰鳥海山を仰ぎ、秋には稲穂とりんごがたわわに実る豊かな田園地帯にあります。新型コロナ禍があり、ウクライナ危機があり、能登半島の地震・水害等、激しく変化する先の見えない昨今の社会情勢ですが、そんな中でも明るい未来を目指してDX戦略書をとりまとめました。 まず、生産現場での状態をデジタル化し、生産状況、生産予測をすることにより消費者のニーズにマッチした高品質で安心安全な卵の生産を実践します。 また、卵だけにとらわれない地域連携・循環型農業の新商品を開発・販売していくためにデータやデジタル技術を活用し、常識を超えたお客様とのつながりを目指します。関わる人達の幸せを作るアイディアを形にしてお届けし、地域の賑わいを創り出し地域貢献をしたいと考えております。 東海林養鶏場は、DXに取組むことで美味しくて感動を生むブランド卵や商品を提供し、お客様や地域のみなさまから愛される事業所として他にはないユニークな存在として発展していきたいと思います。